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応援練習の様子です(北風荒き)
鳥取県立米子東高等学校さんの投稿 2018年5月30日水曜日
(米子東公式Facebookページより引用)
鳥飼です。
2019年の選抜甲子園大会に出場が決まっているわれらが鳥取県の米子東(よなごひがし)高校。その米子東の応援団の映像を見つけましたのでご紹介します。
上の映像です。
~~~ 目次 ~~~
米子東高校の新入生の応援練習の様子
新入生の応援練習の様子です。米子東高校の公式Facebookページより引用させていただきました。
米子東高校は伝統校です。高校野球(中等学校野球大会)には、第一回からずっと予選参加し続けている皆勤校(レジェンド校)でもあります。
レジェンド校は、全国で15校しかありません。戦争など、数々の困難があったなか、出場を続けたことは、誇れることです。
――「継続は力なり」
これは物事を行ううえでの原則ですが、なかなかできるものではありません。なので、米子東高校が継続して高校野球に参加し続けていること自体が、鳥取県民にとっては励みになりますね。
僕も、何かを実践しているとき、挫折しそうになることがあります。そんなときは、レジェンド校である米子東が出場し続けている事実を思い出して、自分を奮い立たせています。
鳥取県に、「伝統校」は3つある
鳥取県には、伝統校が3つあります。鳥取西、倉吉東、米子東です。それぞれ、明治時代に開校しました。特に鳥取西は、藩校から続いているため、校舎も鳥取城の敷地内にあるという、珍しい学校です。
ちょうど、滋賀県の彦根東のような感じですね。
城跡の敷地内に入るなんてことは、普通は観光目的ぐらいしかないのですが、鳥取西の場合は生徒が毎日、堀にかかる橋を渡って通っている、というわけです。ちなみに、鳥取西は、米子東と同じく、高校野球(中等学校野球大会)の第一回から参加しているレジェンド校です。
鳥取県にレジェンド校が2つもあるというのは、なにげに鳥取県民の自慢だったりします。
あと、鳥取東も伝統校です。鳥取西、倉吉東、米子東よりは開校の時期が少し遅いですが、大正時代から続いています。
鳥取市では鳥取東は鳥取西と並ぶ進学校です。伝統色を濃く出している鳥取西はある意味鳥取県内ではブランドになっていますので、ブランドにこだわる人は鳥取西に進学し、そういう部分にこだわらない人は鳥取東に行く傾向が強いかなというのが僕の印象です。
伝統校らしい応援スタイル
さて、この鳥取西と倉吉東、米子東、そして鳥取東は、伝統校なだけに応援団の雰囲気も「いかにも伝統校」です。野球観戦は応援を見るのも楽しいですが、特にこれら4校はそれぞれ特徴があって面白いです。
鳥取西は応援リーダーが「芸」として応援を見せている感じです。なぜか、野球場の方を向いて応援をリードしています。普通は逆ですよね(;^_^A
まあ、その方が見てる方は楽しいですが。
倉吉東は和服を着てます。にもかかわらず飛んだり跳ねたりするのでちょっとした歌舞伎に見えます。
米子東は一番まともな応援リーダーという感じです。大学野球の応援団によく似てます。
鳥取東も大学野球っぽいです。米子東よりはわりとじっとしつつ、ちょっといかつい感じがします。
鳥取城北と八頭(やず)高校
あと、伝統校ではないですが、鳥取城北も最近は応援リーダーに力を入れてます。2009年に甲子園に初出場したのを期に早稲田大学の応援リーダーの指導を仰いだそうです。実際、かなり、早稲田っぽいですね。
特にそれを感じたのは、応援リーダーの大会に鳥取城北が出てるのをYouTubeで見たときです。自己紹介がかなり早稲田風でした。とはいえ、そこはやはり高校生。ちょっと初々しい感じもありましたけどね。
個人的には、八頭(やず)高校が応援リーダーを作ってほしいですね。今のところは、応援部というものはなくて、毎年、有志を募ってやっているようです。軟式野球部員がやることが多いようですね。硬式野球部の練習場を使わせてもらっているお礼だそうです。
鳥取代表の応援はおとなしい
あと、いつも感じることですが、鳥取代表の応援って、ちょっとおとなしいですよね。テレビで見ていると、相手校の声の方が明らかに大きいです。
相手校はたいてい、ブラスバンドもドラムセットを使ったりしてかなり大音量で鳴らしていますね。
ドラムセットですよ?ロックバンドじゃないんですからね。ちょっとやめてもらいたいな、と思います。
僕の記憶する限りだと、ドラムセットをアルプススタンドに持ち込む高校が現れたのは、2005年前後ですね。
特に、2004年の済美高校(愛媛)の応援にはびっくりしました。ドラムセットを使っていました。春に優勝、夏に準優勝しましたね。しかもどっちも初出場です。
もちろん、それは名監督である上甲正典氏の功績です。創部三年目にしての優勝、準優勝ですからね。でも、あの大音量の応援も、かなり効いていたと思います。
鳥取の高校は、タイムがかかると応援をやめる
鳥取代表の応援がいまいち迫力がない典型的な例として、「タイムがかかると応援をやめる」というのがあります。
たとえば鳥取代表にチャンスが訪れて、点が入りそうなとき。こんなときはたいてい、相手チームはタイムをかけて選手がマウンドに集まりますよね。
で、鳥取代表の応援団はそのタイミングで応援をやめてしまうんです。そして、プレー再開するとまた応援が始まるんですが、なんか、せっかく「イケイケ」ムードになっていたのがプツン、と途切れる感じがします。
一方、相手校はたいてい、タイムがかかろうが関係なく、ずっと応援しています。それどころか、鳥取のチームが攻撃中でも応援を始めたりします。
たしかに、応援マナーということでは鳥取県の代表はいいのかもしれませんが、ちょっと迫力不足です。
実際、僕と同じことを感じている人はけっこういるらしく、鳥取のとある高校の甲子園観戦に行ったとき、鳥取側の一般席から応援団にヤジが飛んでました。
鳥取のピッチャーがピンチになって苦しんでいるのに、なんで応援しないんだ、と。でもまあ、それがマナーかもしれませんけどね。
僕は、その「ヤジを飛ばした人」に賛成です。応援はマナーうんぬんではなく、心だと思います。頑張れ、という気持ちになったら相手校の事情がどうあれ、応援の声を送るのが自然かな、と。
まあこのあたりは、好みは分かれるでしょう。
ちなみに米子東は、いかにも鳥取的な「応援マナーを大事にしている派」ですが、応援の声はかなり大きいです。
なので、今回の選抜は、相手校に負けない音量で、選手の活躍を後押ししてほしいですね!
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