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鳥飼です。
2019年1月現在、今春の選抜甲子園大会に、米子東(よなごひがし)高校が出場確実といわれています。先日、米子東の卒業生(野球部ではないけど)に話を聞いたところ、米子東の出身者が集まったある会合では、この話題で持ち切りだったようです(※)。
※…米子東の2019年選抜甲子園出場が正式に決定しました!!(2019年1月25日情報)
そこで配られた会報のような書類には、一応、「出場の可能性がある」というように謙虚に書かれていたようですが、出席者の中では「当確」という認識だったようです。
とにかく話が前のめりで、盛り上がったようですね。
何せ、最後に出場したのが1996年の春です。あれからもう、23年も経っています。
2003年の阪神タイガースのリーグ優勝は、18年ぶりだった
かつて、2003年に阪神タイガースが星野監督のもとで優勝したとき、政治家の土井たか子さんがこう言ったことを覚えています。
「もう、18年も待ったのですから。」
と。土井たか子さんと言えば、政治一筋に生きているイメージで、彼女の趣味も私生活も全く想像できないくらいの人でした。
その土井たか子さんが、僕の記憶する限りでははじめて、とても人間的な、豊かな表情を浮かべて嬉しい感情を表に出したシーンが、
「もう、18年も待ったのですから。」
という言葉を発したときです。土井さんは、実は熱烈な阪神ファンだったんですね。
ちなみに僕の好きなプロ球団は西武と巨人であり、阪神はむしろ嫌いなのですが、そんな僕ですら、あの土井さんの表情を見ると思わず胸に込み上げてくるものを感じました。
米子東は前回出場から23年も経っている
さて、そう考えると、今回、米子東は23年も経っている、ということになります。18年でさえ、ずいぶん待った印象がありました。だからなおさら、23年も待った米子東ファンにしてみれば、嬉しいのは当然でしょう。
ちなみに、僕は鳥取代表は特定の高校が好き、というわけではなく、その年の強いチームを応援するというスタンスです。なので、応援するチームは毎年変わります。まあ、鳥取県では珍しいタイプの高校野球ファンかもしれません。
ただし、まわりに米子東ファンが多いことや、かつて米子東が東京相手に勝ったこと(1985年・東亜学園戦)、1996年の選抜勝利の記憶の影響もあり、米子東はかなり好きな高校です。
あと、野球とは関係ないですが、90年代中盤の高校生クイズでの優勝、高校サッカーの活躍(ベスト8)の記憶も鮮明に残っているため、僕の中では「全国レベル」を期待してしまう高校でもあります。
なので、他の高校ならいざ知らず、米子東高校だけには、何かムーブメントを起こしてほしい、と個人的には期待してしまうところがあります。つまり、
初戦で何もいいところなく負けてしまって、選手やアルプススタンドが涙にくれる・・・
というのも感動的ではありますが、米子東だけには、そういう意味の感動で終わってほしくないのです。あくまで甲子園に「何か」を残してほしいかな、と思ってしまいます。
まとめ
以上、今回は、米子東関係者から聞いた会合の盛り上がりから、僕が感じ取ったことなど、書いてみました。
それにしても、鳥取の高校が選抜当確の状態でこの時期をすごすのって、ほとんどないことです。最近でももう10年近く前になりますね。八頭が当確だった2008年、鳥取城北が当確だった2012年ぐらいですから(2015年の米子北のときは当確ではありませんでした)。
いや~。こういう気持ちでこの時期を過ごすのって、なんかいいですね~。夏の選手権と違って、大会までかなりの期間がありますから、なんというか、「祈る」ような気持ちになります。
とにかく、ケガがないように。米子東の選手たちには、十分に準備してもらいたいな、と思います!
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