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鳥飼です。
テレビの番組表を見ていたら、「マツコ会議」にて鳥取のレストランが取り上げられる(注※)、ということで、急遽、そのネタについて書いてみることにしました。
(注※ 2018年12月1日 23:00~23:30 日本テレビ系列)
マツコさんは、以前から「鳥取LOVE」を公言されていて、ことあるごとに、テレビ番組で鳥取を取り上げてくれています。鳥取県人としては感謝!ですね。
~~~ 目次 ~~~
鳥取県で人気の大盛りレストラン「べるしい」が閉店!
せっかくマツコさんが取り上げてくれるというのに、残念ながら、閉店するそうです。閉店を惜しむ鳥取県民たちの様子を放映するんですね。
ちなみに僕はこの「べるしい」は知りませんでした。鳥取の人間ですが、今は東京に住んでいるということと、もともと、食べ物にそんなに興味がないからでもあります。
なお、僕の「食べ物に興味がない」という性格は、健康のためにメリットになっていると感じています(料理にこだわりがないため、毎日の食事内容を「MEC食(メック食)」にスムーズに変えることができました。「MEC食」については、この記事の後半で触れます)。
「べるしい」の場所は、鳥取市の緑ヶ丘1丁目です。ネット上で住所も電話番号も出ていますが、閉店されるということなので、ここでは掲載を控えます。
「食べログ」でメニューを見てみましたが、かなりの量です。見た印象で言うと、完食できるのは半分くらいの人じゃないでしょうか?少なくとも僕なら、おそらく完食できないと思います。
高校野球の、「食トレ」が生まれた背景とは?
「大盛り」つながりで、高校野球の「食トレ」について書いてみますね。
いつの頃からか、強豪校の高校球児の体つきが、まるでレスラーのような体型になっていきました。僕の感覚では、2000年前半ごろからのような気がします。
少なくとも、80年代はレスラー体型ではありませんでした。むしろ、高校球児でイメージするのは、「細身体型」でしたね。
80年代当時、巨人の人気選手のクロマティが、高校球児を「細い体で倒れそうになりながら野球をしている」と表現していました。暗に日本球界への批判をこめての発言でしたね。
そういうことからすると、強豪校の高校球児の体がレスラーのようになっていったことは、「細い」よりはいいのかもしれません。
巨人の清原和博選手の「肉体改造」
ちょうど、巨人の清原和博選手がケビン山崎氏主導の、「肉体改造」に取り組んだのが、1999年のオフです。
高校球児が「食トレ」をはじめたのも、こうしたことが背景になっているのではないか、と僕は思っています。
「山陰のおかわり君」こと米子東(よなごひがし)の福島悠高選手に期待しよう!
ここで、食トレつながりで、鳥取県でぜひ、応援したい選手をご紹介します。
それは、米子東高校の主砲、福島悠高選手です。
米子東高校は2018年11月現在、来春の選抜出場が確定と言われています(※)。なので、おそらく、甲子園で福島選手が躍動する姿を見ることができるでしょう。
※…米子東の2019年選抜甲子園出場が正式に決定しました!!(2019年1月25日情報)
福島悠高選手は身長が185cmで、体重が100kg近い大柄な体型です。憧れの選手は西武のおかわり君こと中村剛也選手ということです。そういうこともあってか、「山陰のおかわり君」と呼ばれています。
僕の記憶する限りだと、米子東は約10年前から、「食トレ」に取り組んでいました。そのような報道がありましたし、実際、米子東の選手の体型もその頃からがっちり体型が増えてきた印象です。
福島選手も、当然、「食トレ」に取り組んでいるでしょう。
福島悠高選手が他の「ガッチリ系」の選手と違うところ
僕が福島選手と、他の一般的な「がっちり体型」の選手と違うな、と思うのは、身長の高さです。たとえば「がっちり体型」「ガチムチ体型」ということでよく名前が浮かぶのは、智辯和歌山の選手ですね。
ただ、智辯和歌山の選手は、身長はそれほど高くはありません。オーラが半端ないので、「身長も高い」と錯覚してしまいますが、実は違うんですね。
全国の球児は、その智辯和歌山の選手のようなオーラを目指して、こぞって「食トレ」を行っています。
しかし、正直なところ、ほとんどの選手は「無理してる感」があるのもたしかです。
本来、その選手が持っている体型から大きく離れて、無理やり体を大きくしている印象ですね。そういったケースの場合、体やプレーに支障も出てくる場合があります。
そういったことを嫌ってか、ここ5年くらいは、「食トレブーム」は下降気味な印象はあります。なので、80年代と同じような、細身の体型の選手がまた増えてきているような感じはあります。
福島悠高選手は、もともと持っている骨格が大きい
ただ、福島悠高選手の場合は、身長が185cmなので、「もともと持っている体型」が大きいということになります。なので、「無理やり大きくしている」というのではなく、福島選手が持つ本来の体型のまま「がっちり」させていると言えます。
そこには当然、他の「がっちり体型の選手」のような「無理してる感」はありません。そのため、全国の選手と比べても全く負けないプレーを見せてくれるのではないか、と僕は期待しています。
「食トレ」のデメリット
ここまで、「食トレ」を肯定的に書きましたが、僕個人の意見としては、食トレには良くない部分が多くあると思っています。
それは、大きく分けて二つです。
・本来の肉体からかけ離れてしまうこと
・野球を引退した後に、大食いのクセが残ってしまうこと
です。ひとつずつ説明しますね。
「食トレ」デメリット① 本来の肉体からかけ離れてしまうこと
上でも書きましたが、人間には、そもそも持っている骨格というものがあります。それを無視して体を大きくすると、負荷に耐えられなくなって故障する原因になります。
事実、巨人の清原選手は肉体改造した後に、多くのケガに悩まされました。
また、イチロー選手も同じようなことを言っています。ネット上でころがっているわりと有名なインタビューに、「イチロー x 稲葉篤紀 対談」というものがあります。
この対談で、イチロー選手はダルビッシュ選手や大谷翔平選手が取り組んでいる肉体改造を否定しています。
(「肉体改造」は、「食トレ」とは少し違いますが、体を大きくするという点では一緒なので、ここでは同じものとして考えます)
イチロー選手が肉体改造を否定する理由は、
「筋肉は鍛えられても、関節や腱は鍛えられないから」
「体のバランスが崩れるから」
の二点です。イチロー選手は、一時期、肉体改造に取り組んでいたこともあるそうです。しかし、いざ、体を大きくしてみると、バランスが悪く、動きが遅くなってしまいました。
で、シーズンの途中くらいになってくると、だんたん疲れてきて筋肉量が落ちます。すると、イチロー選手が持っている本来の体のバランスに近づくため、かえって動きがよくなってきたそうです。
その経験から、やたらと肉体改造をするのはよくない、とイチロー選手は思うようになったとのことですね。
「食トレ」デメリット② 野球を引退した後に、大食いのクセが残ってしまうこと
野球に限らず、スポーツ選手は運動量が激しいのでいくら食べても太りません。むしろ、必要以上に食べないと身が持ちません。なので、「食トレ」ということが言われ始める前から、なんとなく「たくさん食べた方がいいよね」という空気がありました。
例えば野村克也さんは肉をたくさん食べたそうです。また、シンクロナイズドスイミングの銅メダリスト(ソウル五輪)の小谷美可子さんは、当時、毎日ケーキをたくさん食べている、言っていました。
肉はともかく、ケーキを大量に毎日食べていたら普通は太るはずです。しかし、スポーツをしている間は太らず、むしろもっと食べないといけないくらいだったそうです。
引退した後に太るスポーツ選手は、多い。
ただ、引退した後に太ってしまう人は、やはり多い印象です。
野球で言えば、野茂英雄さん、亀山努さんは激太りしたとして話題になりましたね。特に、亀山さんは阪神で新庄剛志選手と並んで「亀新フィーバー」と呼ばれるくらい、女性人気があった人です。なのに、今ではちょっと心配になってしまうくらい、太っています。
あと、2009年夏に甲子園に出た鳥取城北の主将・迫田亮太選手は、今、ちょっと太っちゃってますね(;^_^A 激太りというほどではありませんが、インターネット上で現在の写真を見るかぎりでは、高校生当時からはやっぱり全然違います。
話がそれますが・・・
迫田亮太選手はかなりの俊足で、守備もうまい、ハイレベルな選手でした。ただ、甲子園では俊足が生かせず、むしろ走塁ミスをしてしまいました。そういうこともあり、最後の打席では涙を流していたのが印象的です(ごまかしていましたけど、わかりました)。
大学進学後は、さまざまな活動にかかわっているらしく、メディアで積極的に発信しているので、ぜひ、検索して見てみてください。今後の活躍にも期待!です。
スポーツで鍛えた体は、仕事でも必ず役に立つ。しかし・・・
さて、話を戻して・・・
スポーツで鍛えた体は、30代、40代になってから、大きな支えとなってくれます。元スポーツ選手は一般人と比べて体力が半端ないので、バリバリ仕事をこなす印象です。
ただ、「大食い」の習慣が残っている人は別です。そういう人は、むしろ生活習慣病にかかりやすいです。
なので、野球を引退した後は、できればトレーナーについてもらって少しずつ食事の習慣を一般人のレベルに戻した方がいいでしょう。
僕なりの結論!
個人的には、最近の「食トレ」は行き過ぎだと感じています。なので、あくまでその選手が持っている骨格の範囲から大きく離れないレベルにとどめるのがいいのではないか、と思っています。
また、これは後の記事でも触れようと思っていますが、健康的に生きるためには、最終的には「MEC食(メック食)」に移行する必要があります。「MEC食」とは、肉(MEAT)、卵(EGG)、チーズ(CHEESE)の三つを意味します。
この三種類だけを取るべきだということです。つまり、糖質(甘い物はもちろん、白米も)は摂るべきではありません。
人間の体は、石器時代と同じ
人間は、数万年前から体は変わっていません。その頃は、狩猟・採集で暮らしていました。今のように甘い果物があったわけでも、穀物があったわけでもありません(今の果物は、品種改良を重ねてできたものです)。
なので、その頃の人間は、「糖質」をほとんど摂取していないのです。それが本来の人間の姿です。現代社会のように、糖質をたくさん食べる生活は、人間には合わないのです。
とはいえ、「糖質を摂らないと脳が働かないのでは?」という反論がくるかもしれませんが、それは違います。
人間の本来のエネルギーは、糖質ではなくケトン体です。この、「本来のエネルギー」を使って生きている人こそが、「才能を発揮」してその人らしく生きることができます。
で、そのケトン体をエネルギーとして使うためには、糖質を摂ってはいけないのです。
まあ、これ以上書くと、今回のお題から話がズレるので、ここでやめますが・・・
後々、「ケトン体」についても記事にしていく予定ですので、もしよろしければ、お読みいただけたら、と思います。
<追記1>
「人間が狩猟・採集していたころと比べて今は平均寿命が長いから、別に「MEC食」じゃなくてもいいんじゃないか?」と思う方もおられるかもしれません。
たしかに、狩猟・採集時代は寿命が短いです。しかし、それは感染症による病気やアクシデントの影響です。当時は「生活習慣病」というものはほとんどありませんでした。
「糖質」はたしかに脳のエネルギーにはなりますが、それは人間がもともとメインで使っていたエネルギーではありません。その証拠に、甘い物を食べると食欲が増しますよね?いわゆる、「甘い物は別腹」という現象です。
これは、狩猟・採集時代は「糖質(≒甘い物)」が貴重であったため、いくら満腹状態であっても、「甘い物」を口にした瞬間、脳が「今のうちにこの”糖質”を摂っておけ!」と指令するからです(「グレリン」という成分を出して指令を出す)。いわば、糖質(≒甘い物)は、食べ物というより、薬というカテゴリーで人間の体にはインプットされています。
なので、糖質はたま摂取するぐらいならいいですが、日常的に摂取すべきではありません。薬を毎日飲んでいるようなものです。だから、現代人は副作用≒生活習慣病の人が多いわけです。
<追記2>
たった今、「マツコ会議」の放映を見ました。かなりの量です。普通盛りでも多いのですが、大盛りはすごいですね。普通の人は大盛り完食はできないと思われます。
しかし!
鳥取城北の相撲部員がお客さんで来てましたね!場所は鳥取城北に近いので、相撲部のメンバーにとってはありがたいお店だったことでしょう。閉店がとても残念です。
ちなみに、県外の人はご存じないかもしれませんが、鳥取城北の相撲部はかなりの強豪です。大相撲力士も多数、輩出していますよ!
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