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鳥飼です。
ついさきほど、RIZINのボクシングルールの試合、那須川天心vsメイウェザーが終わりました。1ラウンドKOです。那須川選手は、全く何もできずに敗北してしまいました。
強い相手であるメイウェザーに挑む那須川天心。
そういう構図を見ると、僕はどうしても、甲子園の鳥取代表に重ねてしまいます。
鳥取の高校球児たちは、この試合をどう見たのでしょうか?野球とは関係ありませんから、エンターテイメントのひとつとして楽しんでいるのかもしれません。
ただ、個人的には、こういう試合、つまり、強い者に挑んでいく試合を見るときの気持ちというのは、大事だと思います。
鳥取代表の甲子園での扱いと、同じものを感じる
実際、高校野球の鳥取代表は、決して強いとは思われていません。対戦相手からすれば、「楽なところと当たった」と思われてしまうのが現状です。
大会によっては、甲子園の抽選会で相手が鳥取代表に決まった瞬間、ガッツポーズをしてくる高校もあります。どこの県とはいいませんが、過去、そういう高校がありました。
たいていは、われわれ鳥取県の代表に失礼にあたるので、ガッツポーズまではしませんが、思わず、そうしてしまった場面が画面に映ってしまったケースがありました。
中には、全く隠そうとせず、鳥取代表をあからさまに格下に見ているコメントをインタビューで答える選手もいます。もう、10年以上前の話ですが、そういう高校がありました。
しかし、ただひとつ間違いないのは、それを口に出して言うかどうかは別にして、相手はみんな、心の中で思っているということです。
鳥取代表は、勝てる相手だ
と。
鳥取の球児たちは、那須川選手の試合をどう見たでしょうか?
さて、そう思われている鳥取の球児たちです。
今回の、那須川天心vsメイウェザーの戦いを、どう見たでしょうか。
那須川選手をあからさまにナメている態度のメイウェザー。そして、試合に勝った後の余裕のコメント。
メイウェザー選手は、試合後はさすがに紳士的になり、那須川選手へ感謝の言葉を述べていました。
でも、それはどこまでいっても、「余裕」のコメントでしかありません。テレビの実況は、「那須川をここまでたたえてくれた」とのんきなことを言っていましたが、メイウェザーの言葉をそのまま受け取ってはいけません。
やはり、格下に見られている、ということなのです。
鳥取の高校球児の皆さんには、こういう場面を見るとき、「悔しさ」を感じてほしいな、と思います。上っ面の感謝の言葉をそのまま受け止めてほしくないな、と思います。
そういう思いの蓄積こそが、甲子園の本番で発揮されるものだと思います。
ポイントは、普段から、「やってやるぞ」と思っておくことです。試合のときだけそう思っても、力は発揮されません。
僕も人のことは言えない。ハングリー精神を忘れてしまいがち
もちろん、僕だって人のことは言えません。普段から、仕事で奮闘しています。つい、鳥取人特有の「人の良さ」が出てしまって、悔しさを感じるべき場面でそれをなかったことにしてしまうことも多々あります。
今回の那須川天心選手の敗北も、つい、「メイウェザーは那須川選手をたたえていた。すごいじゃないか」と心の中で思い込もうとしてしまったところがあります。
でも、やはりそこは「悔しい」と感じて、そのハングリー精神を持っておくことが大事だな、とすぐに思いなおしました。
僕は、このハングリー精神を、自分の仕事で生かしていくつもりです。鳥取の高校球児たちも、ぜひ、ハングリー精神を持って、悔しさを持って、野球に打ち込んでもらえたらな、と思います。
そして、那須川天心選手、メイイェザー選手、本当にお疲れ様でした。素晴らしい試合を見せていただき、本当にありがとうございます!
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